ウォールマグ スリーク アンプラグド 徹底レビュー 見た目重視で買っても満足できるもの

前回リバーズのコーヒードリッパー ケイブ リバーシブルのレビューを書いたので、せっかくだからウォールマグも取り上げてみようと思います。最近はキャンプ界隈でもよく見かける人気のマグで、見た目の良さは言うまでもないですが、機能的にはどうなのか気になる方もいらっしゃると思いますので徹底レビューを書いてみます。

スペック

ウォールマグにも色々な種類がありますが僕が買ったものはウォールマグ スリーク アンプラグドというやつです。

詳細なスペックは下記のとおりです。

原 材 料:ポリプロピレン (カップ、フタ) / シリコーンゴム (フタ)

容   量:350ml(実容量300ml)

サ イ ズ:約 W:91mm×D:91mm ×H:130mm

耐 熱 温 度:150℃ 耐 冷 温 度:-40℃

※サイズは改めて実測しましたが上記の通りだったので今回は省きます。

重量

重量は実測で116g。軽量で扱いやすいです。

容量実測

実容量300㏄ということなので実際に入れてみます。

確かに実用するには300㏄が限度です。これ以上入れると蓋を閉めるときにこぼれます。基本このマグはコーヒー用なので300㏄も入れば上等です。これ以上大きくなるとコーヒーマグとしては逆に扱いにくいかもしれません。

検証:中身の漏れはないか?

蓋自体にはシリコンのパッキンが付いておりしっかりと締まるのでこの部分からの漏れはないと思われます。

飲み口を閉めた状態
飲み口を空けた状態

問題はこの飲み口です。写真は飲み口を空けた状態ですがこの穴を塞ぐ部分がシリコンとかではなく本体と同じ素材のポリプロピレンで出来ています。これでどこまで密閉性があるか実験してみます。

300cc満杯状態で横に倒してみます。そしてしつこくゴロゴロ転がしてみたりします。

なんと漏れはありません。この状態でしばらく放置してもやはり漏れません。正直意外でした。失礼ですが絶対漏れると思ってました。

次はひっくり返してみます。そしてしつこく振ってみます。

これでも漏れませんでした。飲み口にはパッキンがないので漏れる前提で考えており、どれだけの量が漏れ出てくるかを検証するつもりでしたが予想に反してひっくり返しても漏れませんでした。思った以上に作りが良いと思われます。

検証:保温性はあるか?

このマグは一応ダブルウォールになっているということですが果たして保温性はどの程度なのか検証してみます。

室温20℃、無風の環境下で検証します。

用途がコーヒーやお茶なのでスタートの温度は85℃くらいから始めます。100℃近くでは現実的じゃないので。

※飲み口は閉めておいて測定の時だけ開けて測ります。

スタート → 30分後:85.8℃ → 62.6℃

実際ではこのくらいの温度が熱々で飲むのにはちょうどいいくらいです。これ以上はマグの飲み口では熱すぎて飲めません。飲み頃を考えた場合この温度からスタートと思っていいです。(猫舌の方はもう少し下がらないと厳しいかもしれません。。)

30分後 → 60分後:62.6℃ → 50℃

さらに30分経つと50℃まで下がります。この温度だと冬に体を温めるには少し弱いかなと思います。なので熱々の状態で飲めるゴールデンタイムは大体30分間くらいと思われます。しかも冬のキャンプでは確実にそれより短くなります。

60分後 → 90分後:50℃ → 41.5℃

この温度までくるとぬるいです。

室温20℃無風という環境で、85℃というかなり熱い温度から始めましたが、90分後にはぬるい状態になりました。冬の野外だともっとすごいスピードで温度低下しますので保温性に関しては際立ったものはない印象です。普通のコップより少しマシくらいに考えていた方がいいでしょう。

メリット デメリット

メリット

・デザイン性が高い

・軽量

・密閉性がある(漏れない)

デメリット

・保温性は高くない

・やや価格が高い(2020年3月税込1,430円~)

まとめ

さすがにステンレスの真空二重構造とかではないので保温性は普通ですが、倒れても中身が出てこないというのはかなりのメリットだと思います。バッグの中に入れて持ち運べるとなると携帯性がぐっと上がります。(個体差があるかもしれませんのでバッグに入れる際は漏れの有無を事前に確認してください)

まあしかしこの製品の一番の売りはデザインです。機能性がそこまで高くなくても見た目に惚れて使うのならそれでいいと思います。

機能を求めるならYETI(イエティ)とかSTANLEY(スタンレー)あたりを選んでください。アウトドア系にこだわらないならTHERMO(サーモス)とかタイガーの製品なんか説明不要なほど高機能です。

このマグを一目見てグッときた方はぜひ買ってみてください。見た目重視であっても所有感を満たすならそれはそれでいいと思います。かっこいいものはかっこいいのです。理屈じゃありませんから。

ウォールマグには様々なデザインがありますので吟味して選んでください。それもまた一つの楽しみだと思います。