ブッシュボックス XL チタン 使用レビュー メリット・デメリットを解説

今回紹介するギアはBushcraft Essentialsというドイツメーカーの軽量焚火台で「ブッシュボックス XL チタン製」というものです。キャンパーの中では有名なものですが今回は実際に使用したリアルな感想も含め解説していきたいと思います。

メーカースペック

  • サイズ 組み立て時:12.5 x 12.5 x 19 cm / 収納時:12.5 x 19 x 1 cm
  • 本体重量: 約500g (Tivet 2本含む)
  • 素材:チタン
  • 価格:税込21,800円~(輸入品のため時期やショップにより価格は前後します)

専用ケースと取扱説明書付属

箱の中には専用ケースに入った本体と親切にも日本語に訳された取扱説明書が入っています。(並行輸入品にはおそらく日本語訳説明書はついていないと思います。欲しい方は正規輸入品をお買い求めください。)
ケースは頑丈な作りですが「TITANIUM」の文字が最初からかすれていました笑
このへんの雑さはいかにも海外製品といった感じです。使用には差し支えませんので気にしません。

チタン製で軽量

重量は実測でケースを含めると572g
チタン製なので大きさの割に軽量です。

本体のみの重量は490gとなります。
この数値は焚火台の中でも軽量な部類で、このギアを選ぶ重要なポイントでもあります。

組み立てが簡単

このギアの軽さの次に重要なポイントとなるのが、容易な組み立てです。
ズボラキャンパーの僕にとってはこれが最重要です。
とにかく面倒くさがりなので組み立て工程が多いギアはあまり好きではありません。
その点この焚火台は

この薄く折りたたまれた状態から

立てて開くだけで

すぐ完成

ほぼワンタッチです。
素晴らしい機能!

コンパクトサイズ

このブッシュボックスにはLFとXLの二つのサイズがあり、今回使用するのはXLで大きいサイズの方になるのですがそれでもコンパクトです。ソロキャンプに最適なサイズ感


サイズはスペック通りで、たて×よこ×高さ=12.5 x 12.5 x 19 cm
500mlペットボトル比べるとコンパクトさが伝わると思います。

またこの焚火台の特徴として正面の窓から薪を入れられるようになっており、上にケトルやコッヘルなどの調理器具を乗せたままでも薪を足すことができるようになっています。
この窓の大きさは たて×よこ=6cm×7cm で大体直径5cm以内の薪なら入ります。

ちなみに上の画像はUCOキャンドルランタンを突っ込んでみたところです。
ちょうどこれが直径5cmくらいです。
最大でこれくらいまでの薪なら横からでも入れられます。上に調理器具を置かないのであれば理論上では直径10cm以内の薪なら上から入れられます。薪が大きすぎるとうまく燃焼しなくなるのでおすすめはしませんが。

火入れ検証

抜群の燃焼効率

それでは実際に火入れして燃焼具合をテストしてみます。
火口として枯れ草を入れています。

火口に着火して小枝を少しずつ足していきます。どんどん燃えます。

すぐにこれくらいまで火が上がりました。
縦型なので煙突効果もあり、非常に燃焼効率が良いです。本当によく燃えます。

調理にも最適

次はケトルを乗せて湯を沸かしたところです。
画像のように上に調理器具を乗せていても横から薪をくべられるのでとても機能的です。しかもよく燃えるので湯もすぐに沸きました。

燃焼後の様子です。
まだ熾火も残っている状態ですが見てわかる通り燃え残りもほぼなくきれいに燃焼します。
このあとすべてきれいに灰になりました。本当によく燃える焚き火台です。

煤汚れが少ない

この画像は燃え尽きた灰をひっくり返した直後の状態です。
燃焼効率が良いため煤も少なく比較的きれいな状態でした。

チタンブルーを楽しむ

チタンですので火が入るとこのようにチタンブルーと言われる色が入ります。この色の変化を楽しめるのもチタン製の醍醐味です。

使用後の変形も少ない

最後にこの焚火台の良さが出たのは使用後に折りたたんだ時です。
片づけが楽なのはもちろんですが、驚くべきはなんと言ってもこの歪みの少なさです。チタン製と言えどもこのくらいの薄さなら火が入れば熱で変形することは多々あります。変形によりきれいに折りたためなくなることを懸念していましたが結果的にはほとんど変形はなく、きれいに折りたためました。このあたりのクオリティは予想以上でした。

メリット

  • コンパクトサイズ
  • 軽量
  • 組み立て、撤収が簡単
  • 燃焼効率が良い
  • 調理にも最適

デメリット

  • 価格が高い(2020年12月現在21800円~)
  • 大きい薪は扱えない
  • 複数人での使用には不向き

まとめ

今回はBushcraft Essentialsの「ブッシュボックス XL チタン」の紹介でした。自分としてはデメリットはチタン製なので価格がやや高いこととサイズ的にソロ使用に限定されるくらいであとはメリットの方が多いと思います。
ソロキャンプをメインにされる方や今後ソロに挑戦しようと思っておられる方にはおすすめの焚火台です。自分は今までピコグリルメインでやってきましたが今後はこの焚火台の出番が急激に増えてくると思います。
購入を迷われている方の参考になれば幸いです。
自信を持っておすすめできる一品です。