モンベル サーモタンブラー 400 徹底レビュー 日常使用ではこれが一番!

今回はモンベルのサーモタンブラー400というアイテムを紹介します。このタンブラーは僕が日常生活において一番多く長く使っているものです。身近過ぎて紹介とかレビューとか考えることもなかったのですが、先日不注意でそのタンブラーを破損させてしまい今回新しく買い替えることになったので、これを機にレビューを書いてみようと思った次第です。

右側がストーブで溶かしてしまったタンブラー

右側が不注意で破損させたやつです。左が新品で同じ色を買いなおしました。というのもこの色以外は奇抜過ぎて自分的には使いにくいです。ウェアでもありますがこれはモンベルあるあるです。

絶妙なサイズ感

上部 直径:実測7.5cm

下部 直径:実測6.8cm

高さ:実測20.5cm

基本的に500mlのペットボトルに近いサイズで持ちやすく、車のドリンクホルダーにもすっぽり収まります。

重量:実測229g

重量はメーカースペックでは225gでしたが僕の個体は実測229gでした。個体差が少なく良い作りだと思います。また軽くて握りやすい大きさでもある為とても扱いやすいです。

素材・仕様

本体:ポリプロピレン
断熱材:発泡樹脂
パッキン:シリコーン
ふた: ポリプロピレン+TPE(サーモプラスチックエラストマー)

本体はポリプロピレンで出来ており、側面内部に断熱材として発泡樹脂が充填されています。内側が金属ではないので飲み物に金属臭が移ったりもしませんし、スポーツドリンクなども気にせず入れられます。

蓋にはシリコンのパッキンが付いているため、きちんと閉めていればまず漏れないです。

飲み口の蓋部分にも穴を塞ぐ突起があります。この突起がサーモプラスチックエラストマーという素材で作られており、ほどよく柔らかくてシリコンのような感触です。これが飲み口の穴をしっかりと塞ぎ密閉します。

メーカーHPの注意書きでは”完全に密閉する蓋ではありませんので、水筒として使うことはできません。”とありますが僕の経験では漏れたことはありません。それでもメーカー的には完全密閉を謳っていませんので水筒として使うなら自己責任でお願いします。

保温力検証

本体の説明書きには室温20±2℃で95℃からスタートして、1時間後65℃、2時間後50℃と記載されています。実際の保温能力について同じような条件で検証してみたいと思います。

室温は19℃なので20±2℃に当てはまっています。

沸騰した湯を入れ、ちょうど95℃になった時点から検証開始します。ちなみに断熱材入りなので中身がこの温度でも外側は熱くありません。

30分後:79.1℃

本体の説明書きでは1時間ごとの経過でしたがせっかくなので30分単位で検証してみます。95℃から始まり、30分後では79.1℃でした。この温度はタンブラーではまだちょっと飲めません。

1時間後:67.8℃

本体の説明書きでは1時間後は65℃と表示されていましたので実測値はそれを少し上回っています。寒いときに体を温めるのを目的に飲むならば、タンブラーではこのあたりの温度が適当かと思います。

1時間30分後:59.0℃

1時間半では59℃です。まだどうにか温かく飲めます。

2時間後:52.2℃

本体の説明書きでは2時間値は50℃、実測値では52.2℃なのでほぼ正確な数値だと思います。メーカー側も良心的な検証と数値表記をしていると思います。保温状態としてはこの温度はもうぬるいです。真冬に体を温めるには力不足です。

メリット・デメリット

メリット

・軽量(実測229g)

・適度なサイズ感

・低価格(2020年4月税抜1050円)

・金属臭がない

・密閉性が高い

デメリット

・保温性は高くない

・カラーバリエーションが奇抜

まとめ

保温性能はぼちぼちでしたが、低価格で軽く、サイズ感も程よくて日常使用にはぴったりだと思います。実際に何年も使っているのでそれは実感しています。ただカラーバリエーションが奇抜で他は鮮やかな青、オレンジ、黄緑など落ち着いた色は僕の買ったアイボリーだけです。モンベル製品はウェアやテントも同じように自然に溶け込まない派手な原色系が昔から多いですが、それらはおそらく山中などであえて目立つように意図されたものだと思います。トラブル時にすぐに発見できるよう安全面での配慮だと僕は認識しています。だとしてもタンブラーぐらいはもう少し落ち着いたおしゃれなデザインでもいいんじゃないかと思ってしまいます。元々おしゃれなデザインとは対極にいる実用思考のブランドなので仕方ありませんが。

足りない部分ももちろんありますが価格から考えると普段使いにはおすすめできる一品です。興味を持たれた方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。