今回紹介するギアはMSRのステイクハンマーとグランドホグステイク、サイクロンステイクです。
MSRは1969年にアメリカで創業されたブランドで日本では株式会社モチヅキが正規代理店となっています。元々登山ベースのキャンプギアから始まっているメーカーなので機能的なギアが多く、個人的にも気に入っているメーカーの一つです。ちなみにメインで使っているテントもMSRです。
少し話がそれましたが今回のメインテーマはキャンプでは必須のアイテムである「ペグ」と「ハンマー」を軽量化するというものです。そのための最適なギアとしてMSRのステイクハンマーとグランドホグステイク、サイクロンステイクを紹介したいと思います。
目次
メーカースペック
まずは公式サイトにあるそれぞれのスペックを紹介します
ステイクハンマー
特徴
ヘッドがステンレスでバランスが良く、ステイクが打ち込みやすいハンマーです。ヘッド部が重く平らなので地面に立てて置くことも可能。草むらなどでも見失うことがありません。後部は釘抜きのような形状でステイクを引き抜くときに役立ちます。ボトルオープナーも付いています。
サイズ | 28.5cm |
重量 | 312g |
材質 | ステンレス、アルミ |
生産国 | Made in Taiwan |
価格 | ¥4,620(税込) 2021年3月時点 |
グランドホグステイク
特徴
MSR定番のステイクです。素材は軽量な7075シリーズのアルミで、断面をY字型にして地面を捉える摩擦抵抗と強度を高めています。
サイズ | 19cm |
重量 | 13g |
材質 | アルミ |
生産国 | Made in Korea |
価格 | ¥440(税込) 2021年3月時点 |
サイクロンステイク
特徴
グランドホグステイクを長くして、さらにひねりを加えて固定力を高めたステイクです。柔らかい地面もしっかり捉えるので、大型タープのステイクとして理想的です。
サイズ | 25cm |
重量 | 35g(1本) |
材質 | アルミ |
生産国 | Made in Korea |
価格 | ¥913(税込) 2021年3月時点 |
普段のギアとの重量比較
まず普段使っている自分の基本セットと比較してみます。上の画像の左側が今回のMSRのセットで右側が大体10年ほど使っているスノーピークのペグとハンマーになります。
自分はかなり面倒くさがりなので基本的にタープは張りません。タープ泊をする場合は別として、キャンプはほぼテントのみです。張るとしてもスノーピークのペンタシールドくらいです。なので大体10本くらいペグがあれば困ることはありません。
まずスノーピークの方ですが、ハンマーはスチールヘッドの「ペグハンマー PRO.」ペグは鍛造製の「ソリッドステーク」30cm6本、20cm4本で非常に頑丈で優れたものです。それをトラスコの工具入れに収納しています。40cmのペグも所有してますが基本ソロスタイルなので普段は持ち歩くことはありません。
総重量はケースも含めて2757g=約2.7kgです。
比べてMSRの方はというと
アマゾンで買った格安のノーブランドペグケースを含めて
総重量553g
約2.2㎏減です。この差はでかい。
「車移動なのでこれくらいの重量差はあまり気にならない」と思われる方が多いかもしれませんが、この数キロの重量差でも長い年月が経つと億劫になってくるのです。バックパックキャンプなんかでは特に。
自分は元来の性格もあって、重い=面倒くさい と脳が解釈してしまいます。なのでこの軽量化によりキャンプの移動、設営、撤収がかなり快適化されます。
ステイクハンマーが軽いのに使える理由
重量はスノーピークの半分
ペグの軽量化の場合は鉄からアルミに変わるので軽い分強度が落ちるデメリットがありますが、このステイクハンマーに関してはほぼメリットが占めており特におすすめしたいギアです。
その理由は、軽いのにかなり”使える”からです。
まず重量ですが、先ほど紹介したスノーピークのスチールヘッドの「ペグハンマー PRO.」は約650g、銅製ヘッドのもので約670gです。
そこにきて今回紹介するステイクハンマーの重量は、上の画像のとおり実測で322gとほぼ半分の重さになります。ソロキャンプにおいてこの軽量化はなかなか大きいです。しかも十分に使える性能も兼ね備えているというところがミソ。
秘密は中空構造
このハンマーがしっかりと打てるのに軽量である理由は、この特殊な構造にあります。画像のように持ち手部分が中空構造になっているのです。持ち手がアルミ製で空洞になっており、ヘッド部分のみがステンレス製になっています。
そのため300g台という重量ですが、持ち手が軽くヘッド部分が重いので振るとより遠心力がかかり、その軽さから想像される以上の力でペグを打つことができるのです。いちど握って振ってみればきっと実感できると思います。
上の画像はソリッドステークの30cmを打ち込んだ様子ですが、何の問題もなくスムーズに根元まで打ち込めました。感覚的には倍の重さのスノーピークのハンマーと大差ありません。よほど石が多く固い地質でない限り支障はないと思います。普通のキャンプ場であればまず問題ありません。
微妙だが栓抜き機能も
一応補足として書きますが、このハンマーには画像のように栓抜き機能も付いています。瓶の飲み物を持参することはほぼないので、自分は一度も使うタイミングがありませんが、オフィシャルとしてそういう機能がありますので付け加えておきます。
まとめ
今回はMSRのステイクハンマーとグランドホグステイク、サイクロンステイクの紹介でした。
僕の場合はハンマーとペグを変更することで重量が2.7kgから553gと約2.2kgの軽量化ができており、軽装キャンプ時の快適性をより上げることができました。
ソロキャンプメインの方には特におすすめしたいギアです。
普段グルキャンメインだけど今後ソロスタイルに挑戦したいと思われている方など、ぜひ一度手にとっていただきたいです。新しい感動があると思います。
一応誤解のないように付け加えますが上記のスノーピークのハンマーや鍛造ペグに問題があるわけではありません。堅牢性や安全性を考えると本来はそれらが第一選択となります。仮に一辺が3m以上のタープを張る場合などは鍛造ペグを選択するのが無難です。天候状況にもよりますが、タープはテントに比べもろに突風などの影響を受けますのでその際は安全を第一に考え頑丈なペグを使用してください。