今回紹介するギアはトランギアのステンレスノブケトル0.6Lです。トランギアのノーマルのケトルは0.6Lのものと0.9Lのものを所有しており、主にガスストーブメインで使っております。焚火に突っ込んで使用する場合はGSIのグレイシャー ステンレスケトルやユニフレームのキャンプケトルがメインです。
しかし最近は小型のウッドストーブで焚火をすることが多く、その場合にGSIのグレイシャーだとちょっと大きくて扱いにくいのです。ユニのキャンプケトルはもってのほか。
そこで今回のケトルを選んだわけです。
それでは開封レビュー始めます。
目次
パッケージ
こちらが外箱になります。字が小さくて少し見にくいですが「WITH STAINLESS KNOB」としっかり書かれています。また「Made in Sweden」の文字も。トランギア社はキャンパーにはお馴染みのスウェーデンの老舗メーカーです。
これが箱を開けた状態です。海外製品に慣れていない方は少し驚かれるかもしれませんが緩衝材もなければビニール1枚かぶせてありません。直でこの紙箱に入れられています。これはトランギアに限ったことではなく、海外製のキャンプギアあるあるです。新品の状態で傷だらけとかも珍しいことではありません笑
逆に日本のようなクオリティの製品は世界規模で考えると珍しい方です。
新品でも傷がある場合あり
これは内底の画像です。新品未使用の正規品ですが研磨痕のような傷と小さいひっかき傷があります。上にも書きましたが海外製品なのでこのくらいは想定内です。日本製のようなクオリティで検品をしているメーカーは滅多にありません。気になる方はスノーピークかユニフレームなどのメーカーで日本製表記のあるギアの使用をおすすめします。
実測サイズ
メーカースペック
公式HP記載のスペックは下記のとおりですが実測値とは高さが違います。
重量:140g
サイズ:φ13.5cm×H7.5cm
アルミ製(無垢)
通常価格: 2,750 円(税込)
たて×よこ実測値
【たて(高さ)の実測値は6,6cm】
メーカーがどのような計測をしているかはわかりませんがHP記載の7.5cmとは約1cm違います。スタッキングをする場合はこの数字を踏まえて考察してください。
【横幅の実測値は約13cm】
メーカースペックは13.5cmですがこれくらいの誤差は許容範囲ですので問題ないと思います。
実測重量
【重量は実測値で127g】
メーカースペックは140gですが実測値は127gで13g軽かったです。ギアは軽いに越したことはないのでこういう誤差はうれしいです。
持ち手はロック式
持ち手はノーマルのケトル同様ロック式になっており中央で固定できます。このおかげで注ぐ時にグラグラ動いたりせず便利です。
ステンレス製の蓋のツマミ
蓋のツマミが「ステンレスノブ」の名前通りプラスチックではなくステンレス製になっています。これがこの製品の一番の特徴になります。このため焚火の中に突っ込んで蓋まで火が届いたとしてもツマミが溶けたりせず使えるのです。これが目的でこの製品を入手しました。
そしてツマミが火に強い反面、熱をもって握るのが容易ではないため、ツマミには穴が空けてあります。その穴を使い画像のように箸状の棒を引っ掛け蓋を開けることができます。
ノーマルとの比較
左側が今回のステンレスノブケトルで右側がノーマルのトランギアケトルです。胴体のサイズは全く同じです。持ち手の形は角度が違い、右側のノーマルケトルの方が位置が高くなっています。しかし自分が持っているノーマルケトルは10年くらい前のもので取っ手のゴムが外れない旧型になります。だからかもしれません。現行型ならば蓋のツマミ以外は全く同じかもしれません。今後機会があれば現行型と比較してみたいと思います。
取り外し可能な持ち手カバー
上にも書きましたが持ち手のゴムは取り外し式です。これはこの製品だけの特徴ではなくて現行のトランギアケトルはどのタイプでも取り外し可能になっています。持ち手カバーを外してしまえばあとはすべて金属なので心おきなく焚火にかけられるわけです。これがこの製品を入手した最大の目的となります。
シーズニング
トランギアケトルは金属表面になんの加工もしていない無垢なアルミになりますので、そのまま使用していると化学反応により表面が黒ずむなど変色してきます。それを少しでも防ぐため使用前に「シーズニング」という表面に膜をつける被膜処理を行うのが基本となります。
ただ付け加えますとこの処理は絶対必要ではないです。しないよりはした方がいいという程度に考えていただいて大丈夫です。面倒くさいと思えば全然やらなくていいし、そもそもアルミが黒く変色しても人体には無害ですので安心して使ってください。(※しかもシーズニングしても使い続けていればいつかは必ず黒ずんできます)
本題のシーズニング方法ですが特別難しいことはありません。上の画像がその様子ですが、取っ手のゴムを外して米のとぎ汁で10~15分煮るだけです。基本変色するのは内側の底ですので、ひたひたに浸かる鍋がない場合はケトルの中にとぎ汁を入れて火にかけるだけでも構いません。煮た後は軽く水洗いするだけにしてください。しっかり洗いすぎるとせっかく表面についた膜が取れてしまいます。
水洗い後乾燥させてシーズニング完了です。
僕の仕上げが雑なのでところどころ米のとぎ汁の白い結晶が付着していますがこれはティッシュやキッチンペーパーで拭き取るだけできれいに取れますので安心してください。
メリット デメリット
メリット
- コンパクトでソロに最適なサイズ(0.6L)
- 取っ手のカバーが外せる
- 蓋のノブが金属製で焚火の中に投入可能
デメリット
- HP記載のサイズより誤差あり
- 被膜加工処理がない
- ものによっては新品状態で傷あり
まとめ
今回はトランギアのステンレスノブケトル0.6Lの紹介でした。
老舗有名メーカーといえど海外製品なので多少の傷や表記サイズとの誤差などありますが、そのへんを許容できるならとてもいいギアだと思います。価格も高すぎないし、なにより0.6Lくらいのサイズで金属ノブで持ち手のカバーも外せて焚火の中に放り込めるケトルは他にあまりないので、焚火使用メインでコンパクトなケトルをお探しの方にはかなりおすすめです。
興味がある方は是非一度お試しください。
空前のキャンプブームにより最近は品切れが多いです(^^;)
在庫があればすぐに買っておくことをおすすめします。
ステンレスノブの0.9Ⅼバージョンです↓
もう少し量が欲しい方や二人で使いたい方にもおすすめ