エーオークーラーズ 12パック カーボン の保冷力を検証 本音で徹底レビュー

今回はソフトクーラーの人気ブランド「エーオークーラーズ(AO Coolers)」の12パックサイズ カーボンの紹介です。キャンパー界隈ではもはや説明不要のソフトクーラーですが、今回紹介するのは今までのキャンバス素材とは違うカーボン素材(正確にはカーボン風のビニール素材)になります。ブラックカラーが欲しくて探しておりまして、キャンバス地や普通のビニール素材も黒はあるんですがエーオークーラーズのロゴが赤青で鮮やか過ぎたのでロゴがシックなこちらを選択しました。細部の紹介や保冷力検証もしておりますので参考にして頂ければ幸いです。
それではレビュー始めます。

メーカースペック

●カラー:BK(ブラック)、SL(シルバー)
●サイズ:幅 約36cm×高さ 約30cm×奥 約18cm
●重量:1,088g
●容量:約11L 12パック(350ml缶×12本+約2.2kgの氷)
●材質:ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル
●生産国:中国

特徴

表面は1,000デニールのPVC素材でカーボン調になっており、強度が高いだけでなく、カビや汚れにも強いです。また高いUVカット性能がウリとなっています。耐熱性能はなんと-23℃~79℃まであるということです。

あと見た目の話ですが、個人的にはこのブラックとグレーのロゴデザインが気に入って選んだと言っても過言ではありません。ブラックカラーの場合、(下記のような)スタンダードなものだとロゴが赤青になっています。僕はパタゴニアのブラックホールシリーズのようにオールブラックのデザインが好きなのでこのカーボンがどストライクでした。

インナーは高品質のビニールライナーと厚み1.9cmの断熱材の組み合わせとなっています。ソフトクーラーながら驚異の保冷力を発揮するということです。触った感じも分厚くてがっちりした素材です。

外ポケットは保冷機能なし

正面の外側には大きな外ポケットがあります。範囲は広いですがマチはないのであまり厚みのあるものは入れられません。そしてここには断熱材も入っていないため保冷機能がありません。冷やしたいものは必ずメインポケットの方に入れるようにしてください。

縫製は雑

このクーラーは「エーオークーラーズ(AO Coolers)」という大手のブランドで、使われている素材も高スペックである為価格はけっこう高いです(2020年8月現在 税込14,080円)。そのくせに縫製は雑です。画像のように縫い目がほつれている個所がいくつかありました。そもそもアメリカブランドですし生産が中国ということもあり、製造クオリティや検品が甘いのは正直想定内です。それでも価格が高いのでちょっとだけ期待していましたがやはり海外製品なりの仕上がりです。日本製品のクオリティを求めてはいけません。

ショルダーストラップ付き

このクーラーにはショルダーストラップも付属しており肩に担ぐこともできます。飲料を多く入れるとこのサイズでも結構重いので助かります。また持ち手やストラップにはAO COOLERSのロゴが入っています。縫製は甘いですが細かいデザインは凝っています。

横幅 実測

底部分の横幅はメーカースペック通り36cmくらいですが、上部の横幅は約53cmです。

高さ 実測

メーカースペックでは高さは30cmとありますが外側部分は実測で35cmほどあります。
ただ内部の高さは実測で31cmくらいでした。2Ⅼペットボトルが縦にギリギリ入る高さです。

重量 実測

重量は実測で1286gです。
メーカースペックでは1088gとなっていますがそれより約200gも重いです。軽いぶんはいいんですが重いのはすごく残念。ソフトクーラーのウリは軽さなのでこの個体差は正直痛いです。このへんの個体差の大きさも海外製品らしいといえばらしいですが。

左右にバックル付き

左右の上下部にはバックルが付いています。

それを両方とも接続するとトートバッグ型からボックス型に変わります。デザインとしてもコンパクトになった印象です。ただこうすると容量が少なくなるため、この機能の必要性は僕にはわかりません。コストに見合ったメリットが感じられません。個人的にはなくても問題ないので、できればなかった方が余分な部品がぶらぶらせずによかったと思います。

2Lペットボトルが入るか検証

実際に2Lのペットボトルが入るか検証してみます。
形が少し異なるペットボトルを2本入れてみました。これでファスナーが閉まるかですが…

画像のようにギリギリどうにか閉まります。ただ横のバックルを閉じていない状態で他の収納物が多すぎないという条件に限ります。

左右のバックルを留めてボックス型にしてしまうと画像のように今度はギリギリ閉まりません。どうやってもキャップ部分が飛び出してしまいます。ますますこのバックルの必要性がよくわかりません。他の方はどうかわかりませんが、このバックルをはじめから付けない仕様にして少し価格を下げた方がもっと売れるんではないかと個人的には思っています。

保冷力検証

ではメインイベントの保冷力検証です。
クーラーボックスは入れる容量が多ければ当然保冷力が高まります。たくさん入れすぎると普通のソフトクーラーでも翌日まで当たり前にもつのでそれではわかりにくい。
そういうわけで今回はロゴスの保冷剤(倍速凍結 氷点下パックL)と凍らせた500mlペットボトル1本、冷やした500ペットボトル2本、これだけを入れて検証してみます。このくらいの容量で翌日まで冷たさを維持できれば大したもんだと思います。

それでは上に書いたものを収納し検証開始です。
場所は玄関先(野外の日陰)で気温33℃、昼12時スタートです。

気温の変化は画像のとおりで

14時で34.5℃

18時で30℃

24時で27.5℃

というまあまあの暑さです。

翌朝9時検証終了。(気温30℃)

自分がキャンプに行ったときは最後の飲み食いをするのがだいたいこのくらいの時間なので、とりあえずこの時間で検証終了とします。

【結果】

保冷剤はまだ少し凍っており、凍らせていたペットボトルの水も若干氷が残っている状態でした。そして冷やしていた500mlペットの水2本はキンキンに冷えた状態を維持していました。この少ない容量でこの結果でしたので、自分としては満足です。次の日に帰る準備をしている最中に冷たい水が飲めさえすれば言うことなしです。ソフトクーラーでも問題なく夏キャンプに対応できると思います。

補足:高い防水性

インナーの防水性もしっかりしていますのでビニールバケツのように水分は浸透せずたまっています。ひっくり返すだけで中の水は簡単に除去できます。

メリット デメリット

メリット

  • 強度・耐熱性能が高い
  • カビや汚れに強い
  • 軽い(ハードクーラーに比べて)
  • 保冷力が高い

デメリット

  • 縫製が雑
  • 製品個体差が大きい
  • 価格が高い

まとめ

今回はソフトクーラーの人気ブランド「エーオークーラーズ(AO Coolers)」の12パックサイズ カーボンの紹介でした。
人気商品ですが価格も高いし実際の保冷性能がわからないと購入にもなかなか踏み切れないと思います。実際のリアルな保冷性能について知りたいという方の参考になれば幸いです。ソフトクーラーでありながら十分な保冷力を備えていますのでクーラーボックスをソフト化したい方にはおすすめです。ソロサイズではトップクラスの性能だと思います。
車内積載時もハードクーラーのようにガツンガツン当たって車内に傷がつくこともありませんし、帰りは中身が減りコンパクトになるのでとても便利です。

高性能のソフトクーラーに興味のある方は是非一度使ってみてはいかかでしょうか?

きっと満足していただけると思います。

迷彩柄もかなりかっこいいのでおすすめです!

34L、45Ⅼの大容量バージョンもあります