今回紹介するのは弓木英梨乃さんというギタリストです。彼女のことを知ったのは2013年頃。彼女が23歳くらいの時だった。その年キリンジがデュオからバンド編成になったのだが、彼女がまさかその若さでキリンジのメンバーにギタリストして加入したのだ。それが衝撃的で鮮明に覚えている。その後はBase Ball Bearや秦基博さんのサポートとしても見かけるようになり、彼女が奏でる繊細でジャジーなギターからゴリゴリのハードロックサウンドに見事にやられてしまった。
BIOGRAPHY
1990年8月8日、大阪生まれ。2歳半からバイオリンを始めるも、小学5年生の時に、大好きだった野球の道に進む。
中学2年生の大晦日、家族旅行中の車内でビートルズの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を聴いて衝撃を受け、来る日も来る日もビートルズを聴きまくる日々を過ごす。ほどなくして梅田のキャバンクラブで観たビートルズのコピーバンドのジョージ・ハリスン役の人に一目ぼれしてしまい、彼と仲良くなるためにギターを習うことを決心。ヴィンテージギターコレクターの父親のギターを借りて、ひたすらビートルズの楽曲を完全コピーする。
中学3年生頃から、父親にプレゼントされたMTRでオリジナル楽曲の制作をスタート、徐々に音楽的才能を開花させてゆく。
その才能を裏付けるように、高校2年生の2008年2月”第2回SCHOOL OF SCHOOL FINAL” でグランプリを受賞、デビューのきっかけをつかむ。2009年3月、大学進学を機に上京。現在、都内の大学に通う大学2年生。同年10月21日、シングル「L0/ST[ロスト](映画『携帯彼氏』主題歌)でデビュー。
2010年6月23日、2ndシングル(配信限定)「BLUE」、2010年12月3日、3rdシングル「終わらない遊び」をリリース。
根っこはビートルズ
公式プロフィールにもあるとおり、彼女の一番最初のルーツはビートルズだそうだ。彼女のYouTubeチャンネルでもよくその話をされている。しかしそこから多様なジャンルの楽曲をコピーしまくっていたそうで、とくにハードロックのギターはかなり力を入れてコピーしていたそうだ。実際Base Ball Bearのライブなどで弾くギターソロを聴いているとその片鱗がうかがえる。
YouTubeチャンネル
2019年12月より彼女のYouTubeチャンネル「弓木英梨乃/弓木トイYouTube Channel」がアップされている。屈託のない笑顔でギターを弾いている姿を見ているだけで癒されてしまう。なんというか例えるなら天使である。大げさではなく天使。天使がギターを弾いているチャンネルなのだ。そりゃあ観るわ。天使とギターという強大な二大コンテンツはそうそうない。
卓越したギター技術
上でも書きましたが彼女のギター技術は本物で、テクニカルな速弾きから、しっとりとしたブルージーなフレーズまでなんなくこなすのだ。サポートをする上で幅広い感性と技術が必要とされているが、彼女には十二分にその力があり、また彼女の独特な感性が紡ぐサウンドに多くのミュージシャンが魅了されている。そのためサポートしているアーティストは非常に多く、相川七瀬、玉城ちはる、土岐麻子、柴咲コウ、Doll★Elements、滴草由実、レディオサイエンス、juliet、吉澤嘉代子、Base Ball Bear、秦基博、カノエラナ、瀧川ありさ、東京女子流などなど他にも書ききれないくらいだ。
ギター技術の話をすると、最近彼女がYouTubeチャンネルにBTSのDynamiteをギターコピーしたものをアップしている。それがすばらしいテクニックで、ギターをかじっているものなら大体はその技術の高さに感服するでしょう。一発撮りでこのプレイはそうそうできません。それを本当に楽しそうに弾いていて、笑顔もセットされるともうお手上げだ。これはぜひ観ていただきたい。
まとめ
今回は弓木英梨乃さんというギタリストを紹介させていただきました。
彼女は現在マレーシアの音楽大学に留学中で日本での活動を見ることはできませんが、Youtubeはアップされていますのでそちらから活動を追うことができます。本当にいい時代です。
これから必ず彼女のギターが日本全体に、いや世界に鳴り響く日が来ると思います。
是非みなさんも一度、彼女の笑顔と、そして極上のギターを体感してみてください。自分の中にある音楽に新しい刺激が加わることでしょう。
それでは。
