今回はコールマンから新しく発売された「ファイアーディスク™ソロ」の使用レビューです。
キャンプ用品では”あるある”ですが当初の発売予定日からずるずると1カ月ほど伸び、1月頭に予約して2月末にようやく入手出来ました。
このファイアーディスクのノーマルサイズの方はナンバーワンと言っていいくらいよく使っており、非常に気に入っています。なので今回のこのソロサイズにも大きな期待をしております。
多少ハードルが上がってしまいましたが、今回のギア「ファイアーディスクソロ」の実力を検証してみたいと思います。
目次
メーカースペック
↑上記が公式HPに記述されているスペックです。
ここには製造国の記載がありませんでしたが製品の箱にはMADE IN CHINAとありました。
↓あと比較のためにノーマルサイズのファイアーディスクのメーカースペックも記載しておきます。
■オールステンレス
■通気性抜群
■3秒設営、簡単撤収
■BBQ用の炭を入れやすい焼網付き
■耐荷重約30kg(ダッチオーブン3サイズ対応)
■厚さ約10cmのコンパクト収納が可能
■収納ケース付
●使用時サイズ:約φ45×23(h)cm
●収納時サイズ:約φ46×8.5(h)cm
●重量:約1.6kg
●材質:ステンレス
価格 税込6,980円(2021年2月現在)
パッケージ
パッケージは無地の段ボールに印刷された表紙を貼り付けただけという簡素なものです。単にコストを落としたのか大量生産が間に合わないのか理由はわかりませんが、箱全面にカラープリントされたノーマルサイズと比べると低コストで作られています。
→調べると現在はノーマルもこのパッケージでした。僕がノーマルを購入した2017年時点では箱全面がカラープリントされており、価格もまた4365円と格安でした。悲しいかな現在は定価6981円と2600円ほど値上がりしているのにパッケージはグレードダウンしているという、キャンプブームの足元を見た価格設定になっております。コールマン以外のメーカーもそうですが。
箱の中身はファイアーディスク本体、焼き網、専用ケースで全部です。基本的にはノーマルと同じで違うのはサイズだけです。
ノーマルサイズとの比較
外観でのノーマルサイズとの比較ですが、ケースに入れた状態ではこんな感じ。サイズ違いでデザインは同じです。
本体の外観の比較はこんな感じ。
左のノーマルは直径45cmで右のソロが直径30cmです。
直径の差が15cmなので、面積にするとソロはノーマルの半分以下になります。実際に並べるとその大きさの差を実感します。
高さは左のノーマルが23cm、右のソロは16cmです。差は7cmとわずかですが、ソロの16cmは椅子に座った状態だとやや低めな印象です。かといって極端に使いにくいレベルではありません。
組み立て3秒!!
商品の謳い文句にもありますが、設営は本当に3秒で出来ます。
この足がたたまれた状態から
広げるだけ。
これで完成です。
この簡単な組み立てがファイアーディスクシリーズをおすすめする重要なポイントです。キャンプを始めたての頃はどんなに複雑な組み立て工程でも楽しめるものです。ですが長年やっているといかにシンプルで扱いやすいかがキャンプギアを選ぶ基準になってきます。(ただ僕がズボラなだけかもしれませんが(^_^;) )そういう基準で選択するとファイアーディスクはかなり優秀です。
手入れが楽
もう一つのギアのポイントとしては、この凹凸のない天板です。もちろん組み立て工程もないし、いくつかの部品に分かれることもありません。そのうえ隙間も穴もないので手入れが超絶に楽です。
使い終わったら軽く拭くくらいでOKです。細かい隙間や部品を洗ったり拭き上げたりするストレスがありません。これは本当に重要なことです。片付けが面倒だとキャンプに行くこと自体が億劫になってきます。そうなると本末転倒。
そういった意味でもファイアーディスクシリーズはかなりおすすめです。
火入れ検証
薪は30cm以内を用意すべき
※強風だったので風よけを使用しております。またキャンプブームでキャンプ場に人がわらわらいて苦痛だったので荒れた私有地で撮影しております。お見苦しいですがご了承ください(^^;)
まず直径が30cmなので、当然使う薪も30cm以内が好ましいです。はみ出ても使えはしますが火が下に落ちやすくなるため、安全性を重視する意味でも30cm以内の薪を用意する必要があります。
ただ市販されている薪を使う場合はほとんどが30cmを超えると思うのでノコギリ等で切って使うことになると思います。その手間が付加される分はちょっとマイナスポイントかもしれません。
上の画像のようにウッドストーブ感覚で拾ってきた枝で燃やす分はストレスはありません。
燃焼効率は良い
まず拾ってきた枝に着火します。着火の際も特に問題なくスムーズです。
薪を足してどんどん燃やしていきます。
すると短時間ですぐに安定した火が出来上がりました。
ノーマルのファイアーディスクもそうですが、この焚火台はロストルもないし火床となる天板に通気孔も開いていません。そのため一見すると酸素の供給が不十分で燃焼が悪そうに思えます。しかし実際は天板が曲面になっているため棒状の薪の下に空間が出来、思った以上に酸素供給が良好でよく燃えるのです。これがファイアーディスクの意外な特徴です。
焼き網は使いにくい
ノーマルサイズも同様ですが付属の焼き網は正直ちょっと使い勝手が悪いです。火床の深さが元々浅いので普通に薪を燃やしている場合は上の画像のように網がはまりません。
なので炭で食材を焼くにしても調理器具を置くなどゴトクに使うにしても、熾火になるまで待ち、ある程度ならして平らにしてからしか使えません。
これが実際に熾火にしてならした状態です。こうして平らにして薪の高さをなくすとようやく網が乗せられます。
あとこの網は横から薪や炭を触れるように隙間が空いていますが、この状態だと隙間はわずかなのでかなり使いにくいです。薪なんかほとんど入りません。薪や炭を足す場合は網を毎回持ち上げる必要があります。
上記の理由から網をゴトクの目的で使うのはやや難があるため、その場合はこのように薪に直で調理器具を突っ込んだ方が使いやすいです。
もしくはこのようなゴトクを別で用意した方がより使いやすくなると思います。
ちなみにこのゴトクはDODの「秘密のグリルさん用ゴトク」です。
最後はきれいに灰に
最終的にはほとんど燃え残りもなく、きれいに灰になるまで燃えました。
ノーマルサイズのファイアーディスクの燃焼の良さはわかっていましたが、今回のソロサイズに関しても同等の燃焼効率を実感しました。
あとは灰を処分して拭き上げるだけで完了です。ソロサイズも扱いが容易で非常に優れた焚火台でした。
まとめ
今回はコールマンの「ファイアーディスク™ソロ」の使用レビューでした。
ノーマルのファイアーディスク同様に設営や撤収が楽で燃焼効率が良くとても優れた焚火台でした。
デメリットとしてはコンパクトな反面大きい薪が扱えない為、常に短い薪を用意する必要があることです。もし車移動などである程度荷物が大きくなっても構わない方は通常サイズの「ファイアーディスク」をおすすめします。ソロメインの方など同程度のスペックで焚火台をコンパクト化したい方は今回のソロタイプをおすすめします。
多人数の場合はノーマルサイズより大きい「ファイアーディスク プラス」もありますのでチェックしてみてください。
ファイアーディスクはどのサイズもおすすめできますので、焚火台選びに迷った方、初めて焚火台を買う方、設営や撤収が面倒なズボラな方などぜひ一度使ってみてください。
特に僕のような面倒くさがりの方には強くおすすめします。
価格 税込4,598円(2021年2月現在)